最新の犯罪から身を守る!工務店・建築プロが伝えたい防犯対策22選
- 純 小池
- 3月18日
- 読了時間: 4分
はじめに
近年の犯罪は、ただ家が“無人”だと狙われる空き巣だけでなく、住人がいることを分かっていて敢えて侵入してくるケースまで増えつつあります。
安全神話が崩れかけている日本で、どう防犯対策を考えればよいのか。
本記事では、工務店・建築のプロが今こそお客様に提案したい「防犯対策22選」をまとめました。
家づくり・リフォームプランや商品開発にぜひお役立てください。
1. まずは立地から考える防犯
1-1. 周辺から見通せる土地
人目につきやすい場所ほど犯罪者は侵入をためらう
旗竿地や奥まった場所は入りやすく逃げやすいと認識されがち
1-2. 周辺に建物がある土地
まわりに家があれば緊急時に助けを呼びやすい
一方、人家が少ない広い敷地や離れた場所は発見されにくい
1-3. 高低差のある土地
階段や傾斜を上り下りして侵入・逃走をするのは手間
犯罪者にとって敬遠されがちな地形
1-4. 繁華街には注意
夜でも人通りが多い=安心…ではなく、騒音でSOSがかき消される可能性も
防犯性を過信しすぎず、建物自体の対策を
2. 家づくりで検討したい防犯アイデア
2-1. 車庫があることで人が住んでいるアピール
犯罪者は「家に人がいない」タイミングを狙いがち
車を日常的に停めておけば在宅をアピール
ただし、襲撃犯はそもそも“人ありき”で狙う可能性もあるため過信は禁物
2-2. 高い塀で周囲からの侵入を防ぐ
昔は「視線が遮られて襲われても気づかれない」と言われたが、近年は外から簡単に入れないことも重要に
高い塀や門扉で物理的ハードルを上げる
2-3. 庭の手入れ・シンボルツリーの存在
手入れの行き届いた庭は、「管理されている家」として抑止力に
一方、木や生垣を高くして侵入を難しくする方法も – ただし、景観&メンテナンスとの兼ね合いに注意
2-4. 2階建て以上がおすすめ?
平屋は高齢者世帯のイメージがあり、強盗のターゲットになる懸念も
2階建てなら侵入ハードルが多少上がり、防犯上は有利な面あり
2-5. 1階の窓を小さく・または高い位置に
大きい吐き出し窓は割られて侵入されやすい
高さを確保する、窓自体を小さくするなど物理的に入りにくい設計
2-6. 勝手口は極力減らす・なくす
勝手口は玄関ドアより防犯性が低いケースが多い
生活動線のメリットと防犯リスクを天秤にかけ、不要なら排除する勇気も大切
2-7. 防犯性の高い玄関ドアを選ぶ
昔ながらの木製引戸や古い鍵は危険
今どきの二重ロックや耐久性の高い玄関ドアに変えるだけでセキュリティは大幅向上
2-8. 補助錠&防犯フィルム
クレセント錠に加えて補助錠を追加し、窓の施錠を二重化
防犯フィルムは割れないわけではなく、割れにくく時間稼ぎになる点をお客様に説明
2-9. 面格子・シャッターの活用
大きな窓には面格子を付けると侵入が困難になる
シャッター付き窓も有効だが、毎日閉める手間や騒音等のデメリットも要説明
2-10. 防犯ガラス・トリプルガラス
割るのに時間がかかるガラスを採用し、侵入意欲を削ぐ
「防弾」ではなく、「割れにくい」=犯行を諦めさせやすいという点をお客様に明確に
説明
3. 防犯を意識した暮らし・地域環境
3-1. 近隣とのコミュニケーション
挨拶回りや普段の付き合いがあると、異変に気づいた時に協力してもらいやすい
特に高齢者世帯は「見守り合い」の仕組みを意識
3-2. 防犯犬を飼う
犬が吠えるだけでも犯罪者にとって大きなストレス
高齢者や単身者が住む家の抑止力として効果あり
保護犬の飼育なども提案すると喜ばれるかも
3-3. 防犯カメラ+センサーライト
イミテーションではなく、本物の防犯カメラを
人感センサーライトで照らし、顔を映しやすい環境に
カメラの存在自体が強い抑止力となる
3-4. セキュリティ会社を検討
セコム、アルソックなどの警備会社を導入
基地局が近いエリアの会社を選ぶと、緊急時の対応が早い
新築だけでなく、既存住宅のリフォーム時にも提案可能
4. まとめ:建築のプロが防犯まで考える時代
土地選び – 高低差や周辺環境のチェック
家づくり – 小窓や位置を工夫し、物理的に侵入を難しく
地域の連携&セキュリティ – 防犯カメラや警備会社、近隣とのコミュニケーション
住宅性能が高まる中、安全・安心も必須の時代。
工務店・建築プロは「防犯」を含めた総合的な家づくりをお客様に提案し、信頼を勝ち取っていきましょう。
工務店、建築プロなら、「最新の犯罪対策」を取り入れた商品・プラン提案で**“安全な住まい”**を提供し、多くの信頼と実績を築いていきましょう。


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