新潟で話題の人気工務店オーガニックスタジオ新潟(オガスタ)に学ぶ!公務店が“選ばれる”ための秘訣と改善ポイント
- 純 小池
- 3月18日
- 読了時間: 5分
はじめに
日本全国には数多くの工務店が存在しますが、どこも同じ悩みを抱えがちです。
「集客がうまくいかない…」
「顧客満足度を上げたい…」
「人材がなかなか採用できない…」
こうした課題を抱える工務店が多いなか、新潟を拠点とし、毎年安定した集客と売上を確保しているのがオーガニックスタジオ新潟(通称:オガスタ)です。
本記事では、そんな「今人気のオガスタ」がどのようにして顧客満足度を高め、ブランドを築き上げてきたのか、代表・相模社長へのインタビューをもとに、工務店が“選ばれる”ための具体的なポイントをまとめました。
自社の経営改善に活かせるヒントを、ぜひ最後までご覧ください。
1. オーガニックスタジオ新潟が人気の理由
1-1. 自社メディアの徹底的な情報発信
オガスタの大きな特徴の一つは、自社ブログやSNS、YouTubeなどを活用した情報発信に力を入れていることです。
ブログ: 創業当初から継続的に更新
YouTube: 毎週1本のペースで家づくりに役立つ動画を配信
その他SNS(Instagram・Facebook など): 施工事例や社内の取り組みを写真や動画で公開
相模社長によると、「情報発信は会社の“顔”」とのこと。
SNSだけでなく、自社ホームページの中身(コンテンツ)も充実させる「コンテンツマーケティング」を重視しています。
これにより、お客様の信頼獲得から問い合わせ→契約までの流れがスムーズに進み、営業マンがいなくても年間約25~30棟の安定受注を実現しているのです。
1-2. ハード面×ソフト面の追求が顧客満足度アップに直結
オガスタの家づくりにおいては、温熱性能(断熱・気密など)やエコハウス設計をはじめとした“ハード”面の充実をとことん追求。
一方で、施主様同士のコミュニティ(オーナー参加型のイベント)など“ソフト”面でも大きな満足度を生み出しています。
「結局、お客様が喜ぶポイントは“冬あたたかく夏涼しい”住宅性能が大半。
でも残りの3割はコミュニティや体験が大切になる」と相模社長は語ります。
性能(ハード): 高い断熱・気密・熱交換システムなどで“住み心地”を確保
体験(ソフト): 施主様がDIYで壁塗装を体験したり、完成後もオーナー同士の交流イベントを楽しむ
“家づくり”を単に形だけで終わらせず、建てる前から建てた後までワクワクさせる主体的な体験が、高い顧客満足度を支えているのです。
2. 多くの工務店が悩む3大課題とオガスタ流のポイント
2-1. 集客が安定しない
「集客=SNSや広告で一気に集める」というイメージを抱きがちですが、オガスタでは情報発信の継続性を最重視。
自社ホームページやSNSに施策を集中させて、広告費の大半をネット広告や自社メディア強化にまわす
社長自らが情報発信の先頭に立つ(文章や動画、写真すべてに経営トップの意図を反映)
お客様に“家づくりの知識”を学んでいただく場を整える(WebサイトのコンテンツやYouTube解説など)
「社長がやる必要あるの?」「SNSは苦手…」という声もありますが、相模社長は「社長が動かなくてどうする?」と断言。
トップ自らがブランドの“顔”として発信し、継続するからこそ圧倒的な集客力を得られると強調しています。
2-2. 顧客満足度が上がらない
多くの工務店では「いい家を建てれば満足してくれるはず」と考えがちですが、実際には施主様の7割が“温熱性能”を最も評価するそうです。
もちろんデザイン性やコミュニティづくりも大切ですが、まずは冬の寒さ・夏の暑さを解決できる住宅性能をベースにして、そのうえで施主様自身が家づくりに参加できるワクワク体験を提供する。
ハード(性能・断熱・耐震など)の向上
ソフト(イベント・DIY体験・OB交流など)による満足度向上
オガスタでは家の“中身”はもちろん、住む人自身が楽しめるサービスや仕組みを徹底している点が大きな特徴です。
2-3. 人材不足に悩む
「求人広告を出しても応募が来ない」「大工が足りない」と嘆く工務店も多いですが、オガスタは情報発信そのものが求人の役割も果たしているといいます。
自社のブランディングを徹底し、社長や社員の想いを発信
“いい家を作りたい”と考える人材が自然と集まってくる
給与水準や働きやすさも業界トップクラスを意識
「コンテンツマーケティングはお客様だけでなく、スタッフや大工さんの獲得にも効く」というのが、相模社長の持論。結果として、社員・大工含め人材も着々と増えているのです。
3. 行けてる公務店がさらに改善すべきポイント
動画中では「人気公務店であっても“環境激変”の時代、ダーウィン理論に基づき常に進化しなければ絶滅危機に陥る」という厳しい言葉も語られました。
過去の成功体験に固執して新しい取り組みを拒む企業は、今後厳しいというのが率直な見解です。
「自社の弱点(ボトルネック)を早めに発見して、そこを改善しないと劇的には変わらない。手遅れになる前に動くべき」(相模社長 & 小池氏の談)
1つの手段(例:SNSだけ、商品パッケージだけ)に依存しない
トータルの経営・ブランディング・人材・性能を総合的に見直す
“社長自ら”の意思決定で変えていく
まとめ
オーガニックスタジオ新潟(オガスタ)の事例は、一見すると「人気工務店だからこそできるやり方」と思われがちです。
しかし、その本質は 「小さな工務店が限られた資源で大きな成果を出すための普遍的な考え方」 にほかなりません。
自社メディアを軸とした“継続的な情報発信”
ハード(性能)とソフト(顧客体験)両面の徹底強化
トップ自らが動き、社員・大工さん含め“人”の魅力を発信
時代に合わせて絶えず進化し、自社のボトルネックを改善
行けてる工務店であっても、現状に満足しているとあっという間に環境変化で取り残される時代です。ぜひこのオガスタの事例をヒントに、**「自分たちだからこそできる強みをさらに磨き上げる」**姿勢で取り組んでみてください。


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