工務店の提案力が試される!ユニットバス vs 造作風呂の本当の話
- 純 小池
- 2月26日
- 読了時間: 4分
工務店向けブログ記事:「お客様に最適な浴室を提案する方法」
お客様に「後悔させない」浴室提案の極意とは?
住宅の設計において、浴室のサイズや仕様をどのように提案するかは、工務店の腕の見せどころです。
お客様の満足度を高めるためには、単に希望を聞くだけではなく、生活スタイルに合わせた提案をすることが重要です。
今回は、工務店のプロがお客様から「ありがとう!」と言われる浴室の提案方法を解説します。
1. お客様の希望だけを聞いてはいけない理由
多くのお客様は「浴室は広い方がいい!」と希望されます。
しかし、実際に住んでみると**「こんなに広くなくてもよかった」「掃除が大変」「光熱費がかかる」**と後悔するケースが少なくありません。
お客様が本当に満足する浴室を提供するためには、希望の理由を深掘りするヒアリングが必須です。
✅ 質問すべきポイント
なぜ広い浴室を希望されますか?
→ 子どもと一緒に入りたい?来客用?リラックス空間として?
どのくらいの頻度で浴室を使いますか?
→ 毎日使うなら掃除のしやすさも考慮が必要!
浴室に求める優先順位は何ですか?
→ デザイン性?コスト?メンテナンスのしやすさ?
お客様自身が「なぜ広い浴室を希望しているのか」を整理できるように促すことで、最適な提案につなげることができます。
2. 浴室の「2つの作り方」をお客様に伝える
浴室の設計には、大きく分けて**「ユニットバス」と「造作風呂」**の2種類があります。工務店のプロとして、この2つの違いをしっかり説明することが重要です。
✅ ユニットバスの特徴
🔹 メリット
工期が短く、施工が簡単
防水性能が高く、メンテナンスしやすい
メーカー保証があるので安心
🔹 デメリット
デザインの自由度が低い
広い窓の設置が難しい
規格サイズしか選べない
✅ 造作風呂の特徴
🔹 メリット
自由なデザインが可能(旅館のような高級感のある浴室も作れる)
大きな窓を設置できるため、開放感がある
素材を自由に選べる(タイル貼りや石貼りなど)
🔹 デメリット
施工期間が長く、工事費用が高い(200万〜500万円以上)
防水対策をしっかり行う必要がある
メンテナンスの手間が増える
3. ユニットバスでも「高級感のあるデザイン」は可能!
「造作風呂は高すぎる」と思われるかもしれませんが、実は最近では高級ホテルのようなユニットバスも増えています。
例えば、**「アルティス」「東京バススタイル」「アステック」「スピリチュアルモード」**といったメーカーでは、デザイン性の高いユニットバスを提供しています。
「造作風呂は予算オーバーだけど、普通のユニットバスでは物足りない…」というお客様には、**「造作風呂風のユニットバス」**を提案することで、コストとデザインのバランスが取れる選択肢を提供できます。
4. 「浴室の広さ」は将来を見据えて提案する
お客様が「広い浴室が欲しい」と希望される場合、ヒアリングで**「なぜ広くしたいのか?」**を確認することが大切です。
✅ よくあるお客様の理由
「子どもと一緒に入りたい」→ 子どもは成長すると1人で入るようになるため、広さより掃除のしやすさを重視する方が良いかも?
「広い方が開放感があってリラックスできる」→ 天井を高くしたり、大きな窓を設けたりすることで、広さを確保しなくても開放感は演出できる!
「とにかく大きい方がいい!」→ 広さを優先すると、他のスペース(収納やリビング)を削る必要があることを伝える!
お客様が「広い浴室がいい!」と言ったら、すぐに間取りを書かずに、「どうして広い方が良いのか?」を深掘りして提案の幅を広げましょう。
5. まとめ:お客様の満足度を高める浴室提案とは?
1️⃣ 「なぜ広い浴室が欲しいのか?」をヒアリングする
2️⃣ ユニットバスと造作風呂、それぞれのメリット・デメリットを伝える
3️⃣ 造作風呂が難しい場合は「高級ユニットバス」を提案する
4️⃣ 広さだけでなく、掃除や光熱費、他のスペースとのバランスも考える
5️⃣ 将来のライフスタイルの変化を踏まえてアドバイスする
このように提案することで、お客様に「この工務店は自分たちのことをしっかり考えてくれている!」と思ってもらうことができ、契約につながりやすくなります。
📢 あなたの工務店では、どんな浴室を提案していますか?
皆さんの地域では、**「標準的な浴室サイズ」**はどれくらいでしょうか?**「ユニットバスしか提案したことがない…」**という方は、ぜひ今回の内容を参考に、新しい提案の選択肢を増やしてみてください!
ぜひ、コメントで意見を聞かせてください!


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