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お客様に伝えるべきダイニングのプロレベルの最強知識!

  • 執筆者の写真: 純 小池
    純 小池
  • 2月25日
  • 読了時間: 3分

ダイニング設計の新常識!建築のプロが知るべき最新の考え方


1. ダイニングはリビングより日当たりを優先すべき


多くの工務店や設計士が「リビングの日当たり」を重視しがちですが、実は ダイニングこそ日当たりを優先すべき空間 です。


理由はシンプルで、朝食を取るダイニングに朝日が入ることで、健康や生活リズムに良い影響を与える からです。


アメリカの研究では、朝日を10分〜30分浴びることで脳が活性化し、1日の生産性が向上する ことが証明されています。


しかし、現代の日本では「朝日を浴びる時間を確保する」ことが難しくなっています。だからこそ、ダイニングに朝日を入れる設計が必要 なのです。


2. 現代の食事スタイルを理解する


従来のイメージでは、家族全員がダイニングに集まって食事をする ことが理想でした。


しかし、現実には 家族のスケジュールがバラバラで、個別に食事をするケースが増えている のが現代の暮らしです。


それに伴い、食生活の乱れが問題視され、食育の重要性が増している のも事実です。


つまり、建築のプロとしては、単に「ダイニング=食事の場」と考えるのではなく、健康維持のための空間設計 という視点を持つことが求められています。


3. ダイニングの新たな役割


ダイニングには「食事の場」という役割に加え、以下のような重要な機能 があります。


  • コミュニケーションの場:ダイニングは、食事を提供する側と食べる側のやり取りが発生するため、家族の会話が生まれやすい場所です。


    逆にリビングは「個人のリラックス空間」として機能しやすく、ダイニングの方が情報共有の場になりやすいのです。


  • 勉強や仕事の場:最近では、学校側が 「小学校低学年の子どもにはLDKで宿題をさせるように推奨」 しているケースも増えています。


    ダイニングは食事だけでなく、「学習の場」としても活用されるため、スタディスペースの設置 も考慮すると良いでしょう。


4. ダイニングテーブルのサイズを必ずヒアリング


間取りを設計する前に、必ずお客様にダイニングテーブルのサイズをヒアリング してください。


なぜなら、家具のサイズを把握していないと、間取りの計画にズレが生じてしまう からです。


例えば、家族4人だからといって、必ずしも4人がけのテーブルを選ぶわけではありません。


ホームパーティーを頻繁にする方なら大きなテーブルが必要ですし、逆にコンパクトなものを求める方もいます。


お客様がサイズ感を分からない場合は、プロとして適切な寸法を提案する ことが重要です。


5. 工務店が今すぐ取り入れるべきこと


工務店や設計士として、お客様に価値ある提案をするために、以下の3つのポイントを意識しましょう。


  1. ダイニングの朝日を意識した設計を行う


    → 朝日が入る配置を意識し、日当たり計画を立てる。


  2. 食事だけでなく、学習・コミュニケーションの場としての役割を考える


    → スタディスペースを提案し、使い勝手の良いダイニング空間を計画。


  3. ダイニングテーブルのサイズを必ず事前に確認し、適切な提案をする


    → 家具の配置を考慮した上で、間取りを設計する。


まとめ


「リビングの日当たりを最優先にする」という考えは、時代遅れになりつつあります。


現代の生活スタイルに適したダイニング空間の提案 をすることで、工務店としての信頼も高まり、より価値のある家づくりができるはずです。


今すぐ、お客様への提案に活かしてみてください!

 
 
 

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