【集客の極意】「土地なし客」の制約率を 3 倍に引き上げる 工務店7つの実践術
- 純 小池
- 4月19日
- 読了時間: 3分
― 壺単価設定からハザードマップ活用まで、完全ロードマップ ―
はじめに
「土地探し客は不動産会社に丸投げ…結果、契約ゼロ」そんな声を全国の工務店さんから毎週のように聞きます。
しかし実は 土地をまだ持っていない施主ほど“濃い見込み客”。
建築のプロである私たちが 7 つのステップ を踏めば、‐ 面倒 → 最も高い制約率 へ一変します。
目次
土地なし客が工務店に来る理由
7 ステップ早見表
各ステップ詳細&テンプレ
坪単価シミュレーター(Excel付)
よくある質問
まとめ
1. なぜ“土地なし客”は宝なのか?
来場動機 | 施主の本音 | 工務店のチャンス |
① 情報迷子型 「何から始めれば…」 | 判断軸ゼロ。 最初に軸をくれた会社を信頼 | ヒアリングで基準設定し、一気に主導権 |
② ファン指名型 「御社で建てたい」 | デザイン・性能を評価。 土地は後回し | 建物→土地の逆算提案で離脱ゼロ |
共通点 … まだ他社に染まっていない=“育て放題”。
2. 7 ステップ早見表
№ | アクション | 施主メリット | 工務店メリット |
1 | 建物 vs 土地 予算比を決定 | 迷わず優先順位を選べる | 価格ブレを防止 |
2 | 間取りドラフトを即作成 | 自分達の要望が入るか可視化 | プラン権を先取り |
3 | 同行して現地チェック | 専門家目線で安心 | 信頼スコア爆上げ |
4 | 壺単価・面積・エリアを数値提示 | 探索範囲を一撃で絞れる | ムダ質問が激減 |
5 | 変形地も歓迎と宣言 | “安い掘出し物”も対象に | 独自物件で差別化 |
6 | ハザード+地盤データ提示 | 災害リスクが即わかる | 専門家価値を訴求 |
7 | 上下水・道路条件を概算 | 追加費用の不安ゼロ | 見積モレ防止 |
3. 各ステップ詳細
STEP 1 建物↔土地 予算配分を決める
総予算をヒアリング(例:5,000 万円)
建物3000 万円 が必要と伝える
残り=土地2000 万円と確定→ この瞬間に「土地高騰で建物しょぼい」悲劇を防止。
STEP 2 プラン即提出
ヒアリング直後にワンシート間取りを描く
「条件に合う/合わない」を基準化
他社が図面を描いても比較対象は“あなたのプラン”。
STEP 3 現地同行チェック
写真をその場で撮ってLINE共有→臨場感◎
STEP 4 坪単価ガイドを渡す
PDF1枚(下図)で 面積×単価×総額 を色分け
施主は “検索フィルタ” として使用 → 探すスピード3倍
STEP 5 変形地OK宣言
「三角地でも入ります。まずは図面描かせてください」
▶ 安価な土地を提案でき、施主もコストを建物へ再配分。
STEP 6 ハザード & 地盤データを見える化
国交省ハザードマップ+JHS/地盤ネット近隣データ
基礎高・改良費の概算を示す
“40 cm浸水予測 → 基礎GL+450 mm+フラット35可” のように具体案を添える。
STEP 7 上下水・道路条件を概算
インフラ | 確認ポイント | 影響額目安 |
上水 | 口径 & 引込距離 | 15〜30 万円 |
下水 or 浄化槽 | 放流先・補助金 | 0〜100 万円 |
道路 | 幅員/舗装/占用 | 5〜20 万円 |
4. 坪単価エクセル・シミュレーター
エリア別基準単価を入力
面積を変えると自動で土地予算を算出
印刷して打合せ資料に
5. よくある質問
Q1 不動産会社が価格を伏せる場合は?
A 「建物条件を確定しないと土地は決められません」と伝え、逆に不動産側へ図面を供給。情報を引き出しやすくなります。
Q2 同行する時間が取れない…
A Google Street View+スクリーン録画解説で代替可。後日現地で微修正すればOK。
Q3 変形地のプランニングが苦手
A 動画内で紹介された“L字+中庭”テンプレを応用。 (※Excelダウンロード特典に図面例あり)
6. まとめ
土地なし客は“制約予備軍”。逃す理由なし
7ステップで 探す→判断→契約 をワンストップ化
ポイントは 壺単価ガイド&ハザード可視化


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