【照明の罠】“意味のない間接照明”をゼロにする7大鉄則― 反射設計×位置寸法×素材選定で粗利も顧客満足も爆上げ!
- 純 小池
- 5月19日
- 読了時間: 2分
はじめに
最近「どこにでも間接照明を入れてほしい」という施主が急増。
でも “流行りに乗っただけ” の提案では 施工が面倒・コストは上がる・仕上がりは微妙……。
1.結論──意味がない間接照明はダメ
NG例 | なぜダメ? |
窓際やガラス面を照らす | 反射しない=光が外へ逃げる |
黒い・光沢タイル壁を照らす | 反射率が低く効果が激減 |
「空間全体を明るくしたいからたくさん入れる」 | 間接光は補助光。主照明代わりにはならない |
2.“間接照明=反射照明”と腹に落とす
光源は脇役、反射面が主役
反射面=壁・天井・床の素材/色/凹凸
素材を変えれば演出力も跳ね上がる
凹凸タイル・木ルーバー→陰影が深まる
マット左官→柔らかな拡散光
光沢クロス→グレア注意
3.位置取り7大鉄則(図面チェックリスト)
# | チェックポイント | 目安寸法 |
1 | コーブ(天井ふかし)奥行 | ≥90 mm |
2 | コーニス(壁洗い)ライト~壁 | 150 mm |
3 | バッフル(家具下)床〜光源 | 100 mm |
4 | 反射面は窓/鏡面不可 | ― |
5 | 調光&スイッチ系統を分離 | ― |
6 | 放熱クリアランスを確保 | ≥15 mm |
7 | 点検・交換経路を確保 | 点検口◎ |
4.素材×光=演出パターン
素材 | 光の表情 | 推奨シーン |
木パネリング(突き板) | 温かい陰影 | LDK・寝室 |
リブタイル(凹凸大) | 劇的コントラスト | エントランス |
左官こて仕上げ | 柔らかなグラデ | 和室・廊下 |
鏡面タイル | グレア強→△ | 店舗向けのみ |
5.“お客様に刺さる”提案トーク例
「窓際だと光が逃げて 意味がない間接照明 になります。
代わりにテレビ背面へタイル+コーブを採用すると、夜はホテルライクな陰影、昼は素材感が際立つ二度おいしい空間になりますよ。」
6.原価×見積りテンプレ(粗利40%モデル)
仕様 | LED+電材 | 大工・電気手間 | 設計監理 | 見積り例 |
LDKコーブ4 m | ¥15,000 | ¥18,000 | ¥6,000 | ¥65,000 |
玄関ニッチ1 m | ¥4,000 | ¥6,000 | ¥3,000 | ¥22,000 |
7.よくある質問Q&A
Q. “流行りモノ”で終わりませんか?
A. 反射面と寸法を抑えた設計は“機能+演出”。
10年後も価値を生む投資です。
Q. 職人が「面倒」と嫌がる…
A. 下地寸法図+工程表を共有すればOK。
図面内に“LED芯ズレ±3 mm”まで記載。
8.行動リスト(アウトプットが知識になる)
今週引渡し物件の図面で窓際間接照明を再チェック
次回プレゼンに“凹凸タイル×ウォームLED”モックアップを持参
社内職長会議で「位置取り7大鉄則」を共有


コメント