【建築プロ必見】「デザインを伝えきれない」は大損失!
- 純 小池
- 4月7日
- 読了時間: 4分
“デザイン×経営”でお客様をファンにする工務店の提案術
目次
1. 「デザインが伝わらない」と嘆く前に
「せっかく時間をかけて良い間取りやデザインを考えたのに、お客様が全然魅力に気づいてくれない…」
多くの工務店・建築プロの方が直面する悩みです。
しかし、このまま放置すると契約率低下やトラブルにつながる可能性も。
最悪の場合、こうした顧客を「切っていいのか」と疑問をもつなんて事態にも。
ですが、結論から言えば、「伝わらない」のはプロ側の問題。
本記事では、お客様がデザインの良さを理解できない背景と、効果的な伝え方をまとめました。
あなたの工務店の提案力を底上げし、「分かりやすさ」で他社と差をつけましょう!
2. なぜお客様はプロの設計を理解しづらいのか
1)そもそも顧客は「建築の素人」
間取り図を見ても、空間イメージが浮かばない
素材・寸法・機能など、専門用語に埋もれてしまいがち
2)ヒアリング不足で「要望」がブレている
具体的な要望を引き出さずに間取りを見せても、ピンとこない
要望がふわっとしているから、提案の良し悪しを判断しづらい
3)提案の言語化が不足
プロは当たり前に把握しているデザイン意図や技術的背景を、端折って説明している
その結果、「いい間取りを作ったつもりなのに、客が無反応」になりがち
3. デザインの意図・理由を言語化せよ:提案の3ステップ
「なぜ、この間取り・デザインがベストなのか」を、言語化するだけで大きく変わります。
以下の3ステップで、お客様が“分かった!”と納得するプレゼンに進化させましょう。
要望を再確認してから図面を見せる
「○○様は“○○が好き”“○○な暮らし方を理想”と伺いましたよね」
ヒアリング内容を先に再共有し、提案の前提を明確化
「形」だけでなく「理由・意味」から説明
「ここに大きな窓を設けたのは、○○方向の景色を堪能できるから」
「玄関が狭いぶん、○○素材を使って圧迫感を減らしています」
数字・寸法だけでなく、**“どんな体験が得られるか”**を伝える
具体的な空間イメージを強調
写真・CG・VRで“完成後の暮らし”をリアルに提示
お客様が「ここがリビングか…なるほど!」と想像できるようサポート
4. 本当はお客様のせいではない:間取りの魅力を引き出すコツ
1)「狭い・暗い・特徴なし」は工夫でカバー
玄関が狭い?→素材・照明で高級感を演出
LDKが小さい?→空間の高さや連続性(視線の抜け)を工夫
悪条件をそのままにするのではなく、設計テクニックを駆使して提案
2)お客様は「説明がないと」気づきにくい
隣家からの視線対策、採光計画、動線…
プロは自明でも、顧客にとっては未知の視点が多い
“言わなくても分かる”は通用しない。丁寧に理由づけを
3)費用対効果を示す
「予算をかける価値がある」と思えば、喜んで投資してくれる顧客は多い
増作洗面やスキップフロアなど、ひと味違う工夫が生む快適性を数字と体験で伝える
5. デザイン提案のブラッシュアップ:経営視点でのメリット
契約率アップ
デザインの魅力と意味を言語化できる人は少ない
他社が“分かりづらい”提案に終始する中、「分かりやすい+説得力」で成約率向上
顧客満足度向上→口コミ増
「提案が理解できた=納得できる家づくり」
仕上がり後も“イメージ通り”の評価が得やすく、顧客満足度が格段にアップ
結果、紹介・リピート・SNS口コミが増え、経営も安定
「競合が多すぎ!」の時代に差別化
ハウスメーカー・設計事務所・工務店…
飽和状態の中でも“説明力”が強みになれば、価格競争に陥らずに済む
6. まとめ:お客様が「分かった!」と感じる工務店になろう
間取りの良さが伝わらないと感じるのは、お客様の理解力不足ではなく「提案不足」かもしれない
言語化力・説明力を磨けば、顧客は**“プロの提案ってやっぱり違う”**と納得
設計者・営業・経営者が協力し、“理由あるデザイン”を提供することが、結局は経営の安定にも直結
「顧客の頭が悪いから分かってくれない」と思う前に、**“プロが分かりやすく伝える努力”**を今こそ始めましょう。
ポイント ヒアリングは綿密に 間取りは「意味づけ」と「プレゼン」で差をつける 小さな不満も解決策を添えて説明し、納得を得る
お客様が自分の設計を理解しない=要望と理由が噛み合っていないサインかもしれません。
デザインも経営も、“いかに伝えるか”が勝負。
ぜひ、本記事の内容を活かして、**理想のデザインを“分かりやすく提案”**してみてください。
建築のプロだからこそ、デザイン+経営の両面をアップデートし、“分かりやすい提案力”で、お客様をファンに変えていきましょう。


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