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【建築プロ】プロ失格?これをやったらダサい建物確定!7つのNGポイント徹底解説!

  • 執筆者の写真: 純 小池
    純 小池
  • 2月3日
  • 読了時間: 5分

更新日:2月10日

街を歩いていると、


「この家、惜しいな…」


「もうちょっと工夫すればもっと良くなったのに」


と思う建物を見かけたことはありませんか?


プロとして建物を設計するならば、外観のデザインには細心の注意を払うべきです。


本記事では、建築プロが外観デザインで絶対に避けるべき7つのポイントをご紹介します。


このポイントを押さえておけば、「なんかダサい」と思われる建物を減らし、より魅力的な住宅を提案できるようになります。


ぜひ最後まで読んで、あなたの設計に活かしてください。


第7位:道路側だけ意識したデザイン


多くの建築プロがやりがちな失敗のひとつに、「道路側の外観デザインだけに力を入れてしまう」というものがあります。


道路から見える部分だけを豪華にして、その他の面は安価な素材で済ませると、住む人にとって不満の残るデザインになりがちです。


例えば、正面だけをガルバリウム鋼板で仕上げて、側面は安価なサイディングにするパターン。


確かに道路から見たときの見栄えは良くなりますが、少し角度を変えると「手抜き感」が伝わり、全体の統一感が損なわれてしまいます。


解決策


  • 角度を変えたときの見え方をシミュレーションする


  • どの面まで統一したデザインを適用すべきか考える


  • 必要最小限の部分に高級素材を使い、違和感のないデザインを目指す


第6位:屋根のデザインを無視する


屋根のデザインにこだわらないのも、よくある失敗のひとつです。


特に、立面図だけで外観を検討すると、3Dの視点で見たときに「屋根が意外と目立つ」という事実を見落としてしまうことがあります。


また、屋根の素材を適当に選ぶと、外壁と調和せずに浮いてしまうこともあります。


例えば、外壁が黒なのに、屋根が安価なグレーのスレートだと統一感がありません。


また、雨樋の色を考慮しないと、余計にチグハグな印象を与えてしまいます。


解決策


  • 屋根の色と外壁の色を統一する


  • 立面図だけでなく、3D視点で屋根の見え方を確認する


  • 雨樋やその他の付属物の色にも注意を払う


第5位:考えなしのバルコニー


最近では「バルコニー不要」というお客様も増えていますが、まだまだ設置されるケースは多いです。


しかし、デザインを考えずにバルコニーを配置すると、せっかくの外観が一気に「建売住宅っぽく」なってしまいます。


例えば、2階と3階にバルコニーを配置すると、のっぺりとした単調なデザインになりがちです。


また、手すりの高さや窓の配置を考慮せずに設計すると、統一感が失われ、デザインの質が低下します。


解決策


  • バルコニーを設置する必要があるか、お客様に確認する


  • バルコニーの形状や手すりの高さにこだわる


  • 必要ならバルコニーをなくして、シンプルなデザインを目指す


第4位:間取りをそのまま外観に反映してしまう


「まず間取りを決めて、それをそのまま外観に落とし込む」という設計手法は、外観デザインのクオリティを下げる大きな要因です。


例えば、1階と2階が同じボリュームの間取りだと、単純な四角形の建物になりがちです。その結果、外観に凹凸がなくなり、のっぺりとしたデザインになります。


解決策


  • 外観のバランスを考えながら間取りを設計する


  • 凹凸をつけることで、奥行き感や立体感を演出する


  • 外観をデザインしたうえで、それに合う間取りを考える


第3位:外壁を性能だけで選んでしまう


「うちの外壁は耐久性が高い」「汚れにくい」といった性能を重視するのは大切ですが、それだけで外壁材を決めるのは危険です。


お客様が求めているのは、単なる機能性だけではなく、デザインの美しさでもあるからです。


例えば、モルタル仕上げのシンプルな家を希望しているお客様に、安価なサイディングを提案すると、「思っていたのと違う」という不満が生じることがあります。


解決策


  • お客様の希望するデザインを正確に理解する


  • サイディング以外の選択肢も提案する


  • デザインと性能のバランスを考慮して外壁材を決める


第2位:適当な窓と玄関ドアの配置


窓や玄関ドアの配置が適当だと、外観のバランスが崩れてしまいます。


また、玄関ドアが道路から丸見えになっていると、お客様にとってプライバシーの問題にもなります。


解決策


  • 窓の大きさと配置を慎重に決める


  • 玄関ドアの位置を考慮し、道路から直接見えないようにする


  • プライバシーを意識しながらデザインする


第1位:細かい気遣いがない


最後に、建築のプロとして最も気をつけるべきなのが「細かい気遣いの欠如」です。


エアコンの室外機、給湯器、ガスメーター、ベントキャップ、防犯ライトなどが無造作に配置されていると、せっかくのデザインが台無しになります。


解決策


  • 付属設備の配置を最初から計画する


  • 目立たない場所に設置する工夫をする


  • 外観デザインの一部として考える


まとめ


以上、建築プロが絶対に避けるべき「残念な外観7つのポイント」をご紹介しました。


この7つのポイントを意識するだけで、あなたの設計する建物は格段に洗練されたものになります。


建築のプロとしてのプライドを持ち、お客様にとって最高の住まいを提供するために、細部にまでこだわったデザインを心がけましょう!


 
 
 

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