【外断熱ならコレ】アナタはまだ本当のデュポンを知らない…
- 純 小池
- 7月11日
- 読了時間: 4分
目次
スタイロフォームを改めて総復習
“押出ポリスチレン”と“発泡スチロール”の決定的な違い
デュポンが 60 年 日本市場に残り続けた理由
製品ラインアップ早見表(Ⅱ/AT/FG)
AT が基礎外断熱で無双する3大根拠
施工者が押さえるべき「気密・換気・防蟻」三位一体の設計術
コスパは“初期+メンテ”で算定せよ
よくある質問 Q&A
まとめ ― 次の提案書に即コピペできる刺さるトーク例
1. スタイロフォームを改めて総復習
項目 | 内容 |
開発 | 1940年代米国デュポンで誕生 |
日本上陸 | 1960年代。住友化学×デュポンの合弁「デュポン・スタイロ㈱」にて国内生産 |
タイプ | 押出ポリスチレンフォーム(XPS) |
用途 | 床・壁・屋根・基礎外断熱・冷凍冷蔵庫パネル・模型材料 など |
社是:「日本の住宅性能を底上げする」→ 断熱性能だけでなく、
加工性・耐水性・長期耐久性のバランスを最優先に開発。
2. 押出ポリスチレン vs. 発泡スチロール
比較項目 | 押出ポリスチレン(XPS) | ビーズ法発泡スチロール(EPS) |
製法 | 樹脂を溶融押出し連続成形 | ビーズを蒸着膨張 |
吸水性 | 極めて低い(閉孔率が高い) | ビーズ間の隙間に水が浸入 |
圧縮強度 | 高い | 中程度 |
用途 | 断熱材・土木・冷凍倉庫 | 梱包・軽量盛土 等 |
現場トークTip
「同じポリスチレンでもおにぎり*(EPS)とお餅(XPS)くらい密度が違います」
*─ デュポン営業33年・今田氏
3. デュポンが60年選ばれる5つの理由
国内最長クラスの実績:寒冷地/温暖地ともに豊富な施工データ
水を吸わない:長期 λ 劣化がほぼゼロ(冷凍庫40年テストで性能維持)
軽量&加工が一瞬:丸ノコ・カッターで現場カット → 死角なき外貼りが可能
高い圧縮強度:床下地・屋根垂木上にも安心して載せられる
防蟻ラインアップ(AT):20年沖縄曝露試験で蟻道ゼロ・薬剤濃度変化ゼロ
4. 製品ラインアップ早見表
製品 | 色調 | 熱伝導率 λ [W/(m·K)] | 主な特徴 | 主戦場 |
Ⅱ種bA | ブルー | 0.028 | 標準グレード | 床・壁・屋根 |
AT | ブルー+刻印 | 0.028 | 白蟻忌避+致死薬剤を芯まで含浸 | 基礎外断熱/地面接触部 |
FG | ライトブルー | 0.026 | 赤外線遮蔽材で高性能化 | HEAT G1〜G3/ZEH+ 外皮 |
5. AT が基礎外断熱で無双する3大根拠
根拠 | 実証データ |
① 白蟻が寄り付かない | 防蟻薬剤をフォーム全断面に均一配合 |
② 食害しても死滅 | 沖縄20年曝露→蟻道ゼロ・侵入深さゼロ |
③ 人体安全域 | 畳大パネル4枚分摂取で影響レベル=“現実的に不可能” |
6. 設計者・施工者必修!
気密・換気・防蟻を両立する 三位一体ディテール
外張り気密:XPSジョイント部は気密テープ+胴縁ビス止め
床下空間:ベタ基礎立上り外側にAT t=50 mm連続貼り → 土間下Ⅱor FGで“断熱箱”完成
防蟻ライン:GL+300 mmまでATで包み、水平面はⅡor FGを接続
24h換気は必須:C値≦0.7 ㎠/㎡なら第1種熱交気調がコスパ◎
ランニング試算:暖冷房負荷計算+更新費ゼロを客前で提示 ⇒ 受注率UP
7. 「高い」と言われたら──
“初期+30年メンテ” の総額を見せよ
ケース | 使用断熱材 | 初期差額 | 10年後 | 30年後 | 総コスト |
A | EPS相当 | -15万円 | 部分交換・外壁補修 25万円 | 白蟻薬剤散布 35万円 | +45 万円 |
B | スタイロⅡ+AT | +15万円 | 0円 | 0円 | ±0 万円 |
結論:安かろう × 短寿命より、「最初に良い物」の方が必ず残る。
※冷暖房光熱費差は含まず。含めればさらにBが有利。
8. よくある質問 Q&A
Q | A |
紫外線で劣化する? | 外壁・土中に隠れる限り影響なし。露出部はラス網+左官 or 防水塗装でOK。 |
火災時の安全性は? | JIS A9511難燃3級。内装制限エリアでは不燃下地要確認。 |
DIYでも使える? | ホームセンターでカット売り可。窓塞ぎ・床下気流止めに最適。 |
9. まとめ ── クライアントを落とす“刺さるフレーズ”
1️⃣ 「白蟻が来てもかじった瞬間に死にます。基礎は一生ノーメンテです。」
2️⃣ 「冷凍倉庫で40年性能が落ちない断熱材、住宅なら余裕で100年持ちます。」
3️⃣ 「材料費+15万円で交換ゼロ。光熱費まで入れたら必ず黒字化します。」


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