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【保存版】お客様を納得させる階段設計の極意!建築プロ必見

  • 執筆者の写真: 純 小池
    純 小池
  • 2月17日
  • 読了時間: 4分

工務店勤務の建築プロ向け

階段設計の極意!後悔しないためのポイント解説


階段は建築の命!階段は単なる上下階をつなぐものではなく、建築デザインの要となる重要な要素です。


今回は、工務店で働く建築のプロ向けに、階段設計で押さえるべき基本から、デザイン性・機能性・安全性を考慮した応用ポイントまで解説します。


1. 階段を「見せる」のか「隠す」のか?


▶ 見せる階段


リビング階段や吹き抜けのデザインに取り入れられることが多く、デザイン性を重視したい施主に好まれます。


メリット


✅ スタイリッシュなデザインで高級感を演出できる


✅ 開放感があり、空間を広く見せることが可能


✅ 家族のコミュニケーションが増える(リビング階段)


デメリット


❌ 費用が高くなる(木製で50~70万円、鉄骨製で90~130万円程度)


❌ プライバシーが確保しにくい(生活音・冷暖房効率の低下)


❌ スケルトン階段は小さな子供やペットの転落リスクが高い


提案ポイント
予算に応じて「木製ストリップ階段」か「鉄骨階段」かを選択安全性を考慮し、蹴込み板を設ける or ベビーゲートを推奨既製品(カツデンアーキテック、横森製作所など)を活用するのも一案

▶ 隠す階段


一般的な箱階段(システム階段)を指し、費用を抑えながら機能的な設計が可能。


メリット


✅ コストを抑えられる(規格品なら20~40万円程度)


✅ 階段下スペースを収納やトイレ、洗面所として活用可能


✅ 生活空間をすっきりとまとめられる


デメリット


❌ デザイン性がシンプルになりがち


❌ 採光・開放感に欠ける


提案ポイント
視線を遮る壁を設けて「見えない工夫」をする階段下収納を設けることで実用性をアップコストを抑えつつ、クロスや手すりでデザイン性を向上

2. 階段の種類と特徴


1. 折り返し階段(行ってこい階段)


特徴


✅ 一般住宅で最も多いタイプ


✅ 転落しても途中で止まりやすい


注意点


❌ 踊り場の使い方を考慮しないとデッドスペースになりがち


2. 直階段(鉄砲階段)


特徴


✅ 省スペースで施工しやすい


✅ デザイン性の高いスケルトン階段との相性◎


注意点


❌ 転落時のリスクが高い(一層分落ちる可能性)


❌ 上下階のプライバシーが確保しにくい


3. 曲がり階段(金折れ階段)


特徴


✅ デザイン性と安全性のバランスが良い


✅ 小スペースでも設計しやすい


注意点


❌ 手すりの位置をしっかり設計しないと不自然な形状になる


4. 螺旋階段


特徴


✅ デザイン性抜群!狭い空間でも設置可能


注意点


❌ 設計が難しい(CADでの作図が大変)


❌ 階段幅が狭くなりがち(家具の搬入が困難)


3. 階段設計でミスしやすいポイント4選


1. 蹴込み(けこみ)の有無


  • ストリップ階段の蹴込みがないと、お子様やペットの転落リスクが高い


  • 解決策: 蹴込み板を設ける、または階段の間隔を狭くする


2. 手すりの設計


  • 手すりなしのデザイン階段は危険


  • 解決策: 少なくとも片側には必ず手すりを設置する


3. 天井の高さと搬入経路


  • 階段の上部の天井が低すぎると圧迫感があり、家具の搬入が困難


  • 解決策: 事前に施主へ搬入予定の家具サイズを確認し、設計時に考慮


4. 階段の温熱環境


  • 吹き抜けの階段は冷暖房効率が悪くなる


  • 解決策: 階段室を設ける、または階段エリアをドアで区切る


4. まとめ


階段設計は単なる移動手段ではなく、建物全体のデザインや機能性、安全性に大きな影響を与えます。


工務店の建築プロとして、お客様に納得感のある提案をするために、以下の点を押さえましょう。


見せる階段 or 隠す階段を選択し、コストとデザインのバランスを考える


階段の種類による特徴とリスクを理解し、適切な形状を提案する


蹴込み、手すり、天井高さ、温熱環境などの設計ミスを防ぐ


階段は住宅の印象を大きく左右するだけでなく、施主の満足度にも直結します。


ぜひ今回の知識を活かして、より良い住宅設計に役立ててください!

 
 
 

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