【《照明計画×内装色》7つの鉄則】“反射率”まで語れる工務店だけが勝つ!粗利を守り、お客様満足度を爆上げする
- 純 小池
- 5月19日
- 読了時間: 2分
1 はじめに
「照明は電気屋に丸投げ」「色決めはコーディネーター任せ」――。
そんな体制のままでは、“暗い・眩しい”クレームと予算オーバーが止まりません。
色温度の選定
反射率の考え方
床・壁・天井素材とのマッチング
──を工務店目線で即実践できる手引きにまとめました。
2 “光の3原則”を押さえる
№ | 用語 | ケルビン値 | 推奨空間 | イメージ | 要点 |
1 | 昼光色 | 6000 K前後 | 作業場・洗面 | 最も明るい青白光 | 文字判読&汚れ確認向き |
2 | 昼白色 | 5000 K前後 | ダイニング・キッチン | 自然光に近い白 | 食材が美味しく見える |
3 | 電球色 | 2700 K前後 | リビング・寝室 | 温かみのある橙 | くつろぎ・癒し効果大 |
鉄則①1つの部屋に色温度は1種類だけ。
混在させると眩しさ・違和感の原因になります。
3 反射率が光環境を決める
3-1 反射率早見表(床材が受ける光を100とした場合)
床・壁・天井の色 | 反射率 | 体感 | 留意点 |
ダーク(例:ウォルナット・黒タイル) | 15〜40 % | 落ち着くが暗い | 照明器具を増設 or 光束UPが必須 |
ミディアム(例:チーク・グレー) | 30〜70 % | 標準的 | 50 %前後を想定し回路設計 |
ライト/ホワイト | 70〜85 % | 明るい・眩しい | 器具数を減らす or 調光器必須 |
鉄則②照明器具選定は “面材の反射率×光束” で決める。
明るさ不足も過剰も反射率が原因。
4 失敗例で学ぶ「素材×照明」の落とし穴
失敗例 | 原因分析 | 是正策 |
和室が薄暗い | 天井:濃色板張り、壁:ベージュ、畳:緑 → 反射率30%以下 | ダウンライト数を+1、または床の間を電球色間接照明で演出 |
白床+ダウンライト多用で眩しい | 反射率80%超×過剰ルーメン | 調光スイッチ追加、配光角の狭い器具に交換 |
バー空間が暗すぎてメニューが読めない | 壁・天井・床すべて濃色+低ワット | カウンター上だけ昼白色スポットを追加し、雰囲気と実用を両立 |
5 プロが守るべき7つの鉄則
生活シーンを図面に書き込む(食事、読書、リラックス…)
色温度は空間ごとに1種類
床・壁・天井の色を決めてから照明計画
反射率=明るさ。素材が変われば器具も変える
照度計算は“机上”+“現場モックUP”で検証
全室調光対応を標準仕様化(LED時代の必須装備)
YouTubeで学んだら即現場で試す ― 学ばない=忘れる
6 粗利を守る “提案トーク” テンプレ
「リビングは電球色でムード重視とのことですが、床を真っ白にすると反射が強すぎて眩しくなります。
床色をワントーン下げるか、調光器を付けて光を絞れるプランにしませんか?」
→ 反射率を絡めた説明は説得力が段違い。追加費用も正当化しやすくなります。
7 まとめ|今すぐ社内でチェック
色温度と反射率をセットで語れるスタッフはいるか?
白床+過剰ルーメンの物件はないか?
調光器を“原価のまま”見積もりに載せていないか?
できていなければ今日から修正してください!


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