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「書斎=趣味部屋」はもう古い!“最新の仕事部屋”で差別化する書斎づくりのポイント

  • 執筆者の写真: 純 小池
    純 小池
  • 3月11日
  • 読了時間: 5分

はじめに


近年「書斎が欲しい」というお客様の要望が急増しています。


しかし、これまでの“趣味部屋”の延長としての書斎とは違い、最近は**「仕事部屋としての書斎」**を真剣に求めるケースが増えています。


本記事では、工務店・建築のプロとして知っておきたい「現代の仕事部屋としての書斎づくり」の要点を解説。


単なる“机+収納”で終わらない、お客様の信頼をつかむ書斎提案をマスターしましょう。


1. 一昔前の“NGな書斎”の特徴6つ


まずは、旧来型の「書斎と言えば…」という先入観で提案してしまいがちなNGポイントをおさらいします。


1-1. 収納+机のみ


従来は「趣味や読書をする空間」として、最低限の収納と机があればOKでした。


しかし、仕事部屋として使うお客様にとっては収納量や机のサイズなど細かいカスタマイズが必須。


仕事のPC環境や書類量に応じて収納や机の広さをヒアリングすることが大切です。


1-2. コンセント・ネット環境の不備


「四隅にコンセントを付けておけばOK」という昔ながらの発想はNG。


  • 机の位置や仕様(昇降式など)に合ったコンセント位置・数が必要


  • 優先LANを導入すべきか?Wi-Fiルーターとの距離は?


    これらを明確にしておかないと、「在宅ワークでネットが繋がりにくい」「アダプタが邪魔になる」などのクレームに繋がります。


1-3. LDKと一体にする


LDKと書斎をオープンに繋げるプランは一見便利ですが、最近はしっかり仕事に集中したいお客様が多いので、


  • 生活音がダイレクトに響く


  • 家族が入ってきて会議・ミーティングを妨げる


    といったトラブルになりがち。


    開放的なプランが悪いわけではありませんが、メリットとデメリットを両方伝えて納得してもらう必要があります。


1-4. 上階に水回り・子供部屋を配置


書斎の真上に水回りや子供部屋があると、深夜業務時などに上からの足音・水音が気になりやすい。


特に在宅勤務が増えた今、音問題は大きなストレス。どうしても上階に子供部屋などを配置せざるを得ない場合は、吸音・防音対策を検討しましょう。


1-5. 鍵を設けない


仕事部屋として扱うなら、重要書類やデバイスの保管が必要な場合も。


「家族しかいないから不要でしょ?」という感覚ではなく、書斎ドアや収納への鍵を提案できると信頼感が高まります。


1-6. 照明・採光計画が甘い


昔の「趣味部屋」なら間接照明ややや暗めの空間でも許されるかもしれません。


しかし仕事用にはオフィス並みに明るい照明が望ましいケースが増加。


また、日中に自然光をしっかり取り入れるレイアウトを検討し、逆光や暗さによる“うつ状態”回避を考慮するのが現代の書斎設計の新常識です。


2. なぜ今「仕事部屋としての書斎」が求められるのか


  • テレワークの普及


    コロナ禍以降、リモートワークが定着し、在宅勤務で1日中オンライン会議をする人も多い。


  • オンライン学習の拡大


    大学や専門学校でもオンライン授業が普及し、子どもや学生が自宅で集中できるスペースが必要になった。


  • 会社のオフィス=家の書斎化


    「ここが実質的な職場」になるため、趣味部屋から“業務スペース”へ用途が変化している。


3. 最新の仕事部屋づくり 3つの要


現代の書斎は、ただ個室を設けるだけでは不十分。以下の3点が特に注目されています。


3-1. 「背景まで含めた」空間設計


オンライン会議で映る背景が自宅丸出しだと、業務相手に対する印象が下がりやすい。


  • 壁面に飾り棚やアートワークを配置して**「見せる背景」**に


  • バーチャル背景が要らないレベルで、背面インテリアを整える


    これが“仕事部屋自慢”のトレンドです。


3-2. 自分の“キャラ”を切り替える導線


家族と過ごすモードと、仕事上のモードを切り替えるには、書斎の配置も大切。


  • 家族から話しかけられない位置に書斎を置く


  • 階段を上がる・もしくは外から直接入る動線でキャラクターを切り替えやすく


    在宅でも、仕事時には「社長やスタッフとしての顔」に切り替える仕組みがあるかどうかを考えましょう。


3-3. 差別化×資産価値アップ


将来的に転売や賃貸を考えたとき、特徴がない家は価格競争に陥りがち


  • 最新の仕事部屋設計をしっかり取り入れる


  • 防音やネット環境が整った書斎があるだけで“独自の強み”になる


    結果的に、高く売却できる可能性を高める要素にもなります。


4. さらに深める「最新の仕事部屋」ポイント


防音対策


  • 床・壁・天井へ吸音材・二重床・なり石膏ボードなど


  • 完全防音質まで必要ないが、ある程度の音漏れ防止で十分というケースがほとんど。予算とのバランスも注意。


鍵・セキュリティ対策


  • 書斎のドアだけでなく、書類保管用収納にも鍵を検討


  • 在宅でも会社の重要情報を扱う方には特にニーズが高い。


窓とカメラの位置


  • 逆光にならないように窓を配置する


  • 日中の自然光をしっかり取り込みつつ、オンライン会議で顔が暗くならないレイアウトにする


  • 背景に窓が入ると強い逆光になるため注意


5. まとめ:書斎は書斎にあらず。“本当の職場”をデザインしよう


  • 今や書斎は「机+収納の趣味部屋」ではなく、実質的なオフィス空間として捉えられている


  • 在宅ワークの常態化、オンライン授業の普及で、家の中に“仕事モード”に切り替える場所が必須


  • 防音・ネット環境・照明・窓配置・鍵付き収納など、従来の発想では足りない細かな要件を網羅する必要がある


建築のプロとして、お客様が「家の中で仕事に本気で集中できる」「オンライン会議で見栄えも良い」書斎づくりを提案すれば、信頼度も契約率もグッと高まります。 


ぜひ最新の仕事部屋トレンドを取り入れ、従来の発想を超えた書斎設計を実践してみてください。


書斎や在宅ワーク向けプランニングに特化したオンライン・リアルセミナーも随時開催。


最新事例や接客ノウハウを学びたい方はお気軽にお問い合わせください。


今こそ「自宅=職場」の現実に合わせた書斎づくりで、あなたの工務店・建築サービスを差別化し、次世代のニーズをリードしていきましょう。

 
 
 

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