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「施主対応に疲れない!」家づくりに不向きな施主への対処法

  • 執筆者の写真: 純 小池
    純 小池
  • 4月8日
  • 読了時間: 5分

工務店を経営・運営していると、さまざまな施主との出会いがあります。


なかには「家づくりに本当に向いているのかな?」と感じる施主も存在し、対応に悩むことはありませんか。


本記事では、家づくりに不向きな施主 とはどんなタイプなのか、そしてプロとしてどう対処すべきかを解説します。


日々の施主対応で疲弊しないためにも、事前に知っておくことでトラブルを未然に防ぎ、スムーズに契約・施工を進めていきましょう。


目次


  1. 家づくりに不向きな施主がいる理由


  2. 家づくりに不向きな施主の特徴と対処法


    1. 情報を整理できないタイプ


    2. プロを信用しないタイプ


    3. その他のケース


  3. 共通するポイント:施主を「ファン」に育てるコミュニケーション


  4. まとめ:家づくりに不向きでも、適切に導けば顧客満足度UP


1. 家づくりに不向きな施主がいる理由


1-1. 注文住宅は「双方のコミュニケーション」が必須


  • 家づくり には施主の積極的な意思決定が欠かせません。


  • プロ側がいくら最善のプランを用意しても、施主が興味を持たなかったり、情報が整理できなかったりすると最終的に「思っていたのと違う!」とクレームに発展するケースがあります。


1-2. 不向きな施主とのトラブルはリスク大


  • 追加要望・仕様変更・コスト増 などに対して、話が進まず何度もやり直し……。


  • 社内リソースが消耗し、引き渡し後も不満をSNSに書かれ、会社の評判に影響することも。

2. 家づくりに不向きな施主の特徴と対処法


(1) 情報を整理できないタイプ


特徴


  • YouTube・SNS・ブログ・セミナー等、あらゆる情報を鵜呑みにし、何が正しいか自分で取捨選択できない。


  • プロが提案しても「別のYouTuberが違うことを言っていた…」と混乱し、 打合せが空回り


リスク・トラブル例


  • 追加で要望される内容が矛盾だらけで、仕様が定まらず 工期もコストもズレが大きくなる


  • 引き渡し後も「結局どの情報が正解かわからない」と不満を抱きやすい。


対処法


  1. 噛み砕いたメリット・デメリット を具体例とともに解説


    • 例:「ガルバリウムは確かに軽くてメンテも良いですが、○○なデメリットもありますよ」


  2. 施主の生活スタイル や 家族構成 に紐づけた説明


    • 「お子様が小さいので、掃除や安全性を考えるとこういう素材が合っています」


  3. 適度に情報を“制限”


    • 次回打合せまでに「●●だけ」調べてきてもらうなど、混乱を防止する枠を作る。

(2) プロを信用しないタイプ


特徴


  • 提案しても「ほんとに大丈夫?」「お前の設計力足りないんじゃないか?」と 全否定


  • コスト優先 や 性能優先 といった方針が曖昧なのに、「自分だけ得したい」感情が強く、プロへの態度が王兵なケースが多い。


リスク・トラブル例


  • 現場や設計打合せで、説明するたびに「信用できない」と突き返し プロ側のモチベ低下


  • 施工後も「ここが傷ついてる」「材料が違うのでは?」など クレーム対応 が延々と続く。


対処法


  1. “お客様目線で踏み込んだ提案” を重ねる


    • どこが不安なのかをしっかりヒアリングし、1つ1つ解消するスタイルを徹底。


  2. “特別感”を演出(必要に応じて)


    • 「今回特別に2案をご用意しました」と VIP扱い で相手をお立てると態度が柔らぐ場合も。


  3. それでも信用度が上がらない場合はお断り


    • 「家づくりはプロと施主の共同作業」 を理解いただけないなら、トラブル化前に検討を打ち切る。

(3) その他のケース


1. すべて「夫婦・家族の不仲」に起因


  • ご主人・奥様が口を利かず、意見が真逆でずっと対立。


  • パートナー自身が家づくりに興味なく、協力してくれない など。


  • 対処:どちらか一方に任せすぎず、お互いの要望をプロが1つにまとめる


    • 間違っても「デザイン=夫」「メンテナンス=妻」のように分業しない。


    • 施主が完成後に「これはあなたが勝手に決めた」と不満爆発するおそれ。


2. 要望が矛盾だらけ


  • 「低コスト・高性能・デザインも最高」と 現実的に難しい要求が止まらない。


  • 対処


    • 「今の提案は○万円オーバーになる」など 即見える化 で毎回提示。


    • 妥協が不可避だと理解させる。


3. 共通するポイント:施主を「ファン」に育てるコミュニケーション


  1. 施主の発言・表情から“何に困っているか”を探る


    • 情報過多に陥っているのか、お金の不安があるのか、家族内意見が違うのか。


    • “根本原因”を見極め、その対処を丁寧にサポートする。


  2. 具体例や事例提示で納得感を高める


    • 写真・施工事例・SNSでの実例など “目でわかるツール” が有効。


    • 自社でなくとも、信頼できる事例を見せれば“やってみたい”意欲が増す。


  3. メリットと同時にデメリットをセットで提示


    • 「◯◯の床材ならメンテ○年毎」といった具合に、将来の維持コストも含めて誠実に公開。


    • 「いいところしか言わない工務店は怪しい」という不安を拭う。


  4. 説得でなく“選択のサポート”


    • 情報整理が苦手・プロを信用しないタイプの施主には 複数プランを用意 し、自主的に選ばせる。


    • 「こちらだとデザイン重視」「こちらだとコスト優先」など、施主の頭が整理しやすくなる。


4. まとめ:家づくりに不向きでも、適切に導けば顧客満足度UP


  • 一見「向いていない」「手に負えない」と感じる施主でも、プロの導き方次第でファンに育つ可能性は十分あります。


  • こだわりゼロ、情報整理が苦手、プロを信用しない…といったタイプへも、時間とコミュニケーションを惜しまなければ “あなたの会社だから信頼できた” という高評価へ繋がる。


  • それでも改善が見込めない場合は、お断りするのも選択肢。クレームやSNSへの不満拡散リスクを考慮し、顧客満足度と会社ブランドの維持が最優先です。


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施主との良好な関係が、現場スタッフのモチベーションと会社の評判に直結します。


ぜひ本記事を参考に、施工主が家づくりに前向きになるようなコミュニケーションを磨きましょう。

 
 
 

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